本日で、平成29年度の全教育課程を修了しました。
修了式では、代表生徒に修了書を渡しました。
式に参加する生徒の態度は大変立派で、1年間の成長の大きさを実感しました。
保護者の皆様のお支え、ありがとうございました。
ただ今、2年生286名、1年生267名の代表の人に、修了証を渡しました。これは、皆さんが1年間しっかりと勉強をし、2年生、1年生の全課程を修了したことを証明するものです。
1年生は、「Be Happy−みんながHappyになるために」という学年目標の元、岩倉中学校の中堅学年になるのにふさわしい成長を遂げたと思っています。4月からは、当たり前のことがきちんとできる学年として、新入生から尊敬される学年になると確信しています。
2年生は、「我が家−温かな空間で自分と仲間が共に成長する」という学年目標の元、様々な活動に邁進してきました。既に後半からは、学校をリードする立場を果たしています。岩倉中学校の顔として、これまでの伝統をさらに高め、ますます素晴らしい学校をつくってくれると確信しています。
さて、中国の古い書物である『十八史略』の中に、「四時の序、功を成した者は去る」という言葉があります。
「四時」というのは、四つの時、すなわち春・夏・秋・冬のことです。
春は春の役割をしっかりと果たして夏にゆずっていきます。
夏も、秋も、冬も同じです。それぞれの役割を精一杯果たして、次の季節にゆずり、自らは去っていくというわけです。
何千年、何万年と続くこの宇宙の法則から、人間も逃れられません。
役割を果たした人は、常に次の人にバトンタッチをして、次の段階に移っていきます。言い換えれば、私たちは、今生きている場所で自分の役割をしっかりと果たさなければならないということです。
ここ数年、岩倉中学校の当たり前は、着実にレベルアップしてきました。それは、それぞれの学年が、それぞれの役割をしっかりと果たしてきたからです。そして、それによって、上級生がお手本として毎年レベルアップしてきたからです。
今の2年生は、これまでの2年生の中で最も素晴らしい2年生です。1年生も同じです。
しかしそれは、自分たちだけで成し遂げたものではありません。過去の先輩の影響の中で形作られてきたものです。
どんな偉大な人も、一人で人格を形成できる人はいません。必ず、よき先輩の影響を受けて人格は形成されていきます。
それを思うとき、一篇の詩を思い出します。
校長先生が、時折思い起こしては、自らを省みている詩です。聞いてください。
「生きているということ」
生きているということは、誰かに借りをつくること
生きているということは、その借りをかえしていくこと
誰かに借りたら、誰かに返そう
誰かにそうしてもらったように、誰かにそうしてあげよう
誰かと手をつなぐことは、その温もりを忘れないでいること
巡り合い、愛し合い、やがて別れるその時
悔いのないように 今日を明日を生きよう
人は一人では生きてゆけないから
誰でも一人では歩いてゆけないから
自分の役割を果たして、岩倉中学校をますます良い学校にしていきましょう。
以上で式辞といたします。
平成30年3月23日
岩倉中学校長 野木森 広