8/30 〈校長室より〉授業改善の視点、全国学力・学習状況調査
- 公開日
- 2015/08/30
- 更新日
- 2015/08/31
校長室
8月25日に、文部科学省が、4月に行われた全国学力・学習状況調査の結果を発表しました。ともすると、順位ばかりに目が向きがちですが、大切なのは結果を生かした授業改善です。
本校の本年度の特徴はまだ分析できていませんが、質問紙調査で毎年同じ傾向を示す項目の1つに次のようなものがあります。
「授業では、生徒の間で話し合う活動をよく行っていたと思いますか」に対して「当てはまる」と答える生徒が全国平均よりもかなり多い。
これは本校の授業において、ペアやグループによる話し合いが多く取り入れられているということを意味しています。
しかし、「生徒の間で話し合う活動を通じて、自分の考えを深めたり、広げたりすることができていると思いますか」に「当てはまる」と答える生徒は、毎年全国平均並みか、それをやや上回る程度です。
つまり、話し合いを多く取り入れてはいるが、互いの考えを深めたり広げたりする話し合いにまでは至らないことがあるということになります。
文部科学省が発表した『調査概要』には、「『自分の考えを深めたり、広げたりすることができていますか』に肯定的な回答が多い方が平均正答率が高い状況であった」ということが記されています。
このことに目を向けると、本校の授業改善の視点の1つとして、「個々の概念形成に至るように話し合いの質を高めること」が浮かび上がります。
このように、各学校が自校の結果を1つ1つ受け止め、授業改善の方向性を見出すことが、全国学力・学習状況調査の意義だと思っています。
今回の結果をさらに詳しく見つめ、より多くの視点を見つけていきたいと思っています。