学校日記

5/16<伝えたい生徒の言葉>「優越への努力」と「完全への努力」

公開日
2015/05/16
更新日
2015/05/16

校長室

 先日、校長講話で話した「優越への努力」と「完全への努力」(→原文はこちら)について、1年生のあるクラスで感想を書いてくれました。
 以下にいくつか紹介します。

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・私は「優越の努力」しかしていないなあと思う。人より劣っていると危機感を持ってがんばれるけど、周りの人と一緒に成長したいっていう考えはなかった。だけど、1つ考えに入れようと思う。
・私は「優越への努力」もいいんじゃないかなと思いました。あの子に勝ちたいと思ってやると、やる気が出るからです。でも「完全への努力」はすてきなことだと思うので「完全への努力」をしたいです。
・「完全への努力」をして技術を高め合い、それを発揮して誰かに勝ちたいと思って「優越への努力」をするから、どっちの努力も大事だと思う。
・私は両方大事だと思いました。周りと協力しないとチームプレーはうまくいかないし、勝ちたいと思わないとうまくならないと思ったからです。片方の努力だけじゃあだめだと思いました。
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 いつもながら、生徒たちの、人の話を真っ直ぐに受け止める素直な感性と、自分なりに価値付ける鋭い知性に感心します。
 「優越への努力」と「完全への努力」については、アドラー自身も「現実の努力は、優越への努力と完全への努力の双方が入り混じったものになる」と言っています。
 いずれにしても、人がもともと持っている「優れた自分になりたい」という目的をうまく達成して自己実現を図ってほしいと思っています。