学校日記

5/8 <校長室より>静かなる感動 自問清掃

公開日
2015/05/08
更新日
2015/05/08

校長室

 今年度から、本格的に取り組み始めた自問清掃。このところ、清掃時15分間の静寂にただただ感動を覚えています。

 清掃が始まって、学校周辺のゴミを拾い、校舎内を回って校長室にもどる間、一切の話し声が聞こえません。まるでこの学校には生徒がいないのではないかと思えるほどです。
清掃のBGMも流していません。聞こえてくるのは水の音や清掃道具を動かす音、そして時折「こんにちは」というあいさつの言葉だけです。無駄な言葉は聞こえてきません。

 他からの指示で動くのではなく、生徒一人ひとりが自らに問いかけ、考えて行うのが自問清掃です。自問清掃は、まず、他人の清掃を邪魔しないために無言で行う(しゃべることを我慢する)ことから始めます。
 そして、清掃すべきところを見つけて行う創造性、さらには、一人では手に負えないことに取り組む友達に無言で手を差し伸べるなど、他人を気遣う情操へと発展していきます。
 昨年度から部分的に実施してきた『自問清掃』。その成果が少しずつ目に見える形で現れてきました。
今日の生徒の働く姿は、本当の意味で「掃除をする」という姿でした。

 無心に床を磨き、隅々まで箒で掃き清め、丁寧にゴミを取る。本校の生徒は着実に成長しています。行事のような派手な感動ではないけれども、毎日の生活の中でこうした感動を味わうことができるこの学校にいることに感謝の気持ちでいっぱいです。
今日の感動をずっと続けることができるよう、学校が一つとなってさらなる『ABCDの原則』に取り組んでまいります。