学校日記

3/3 伝えたい生徒の言葉、15歳の感性

公開日
2015/03/03
更新日
2015/03/03

校長室

 以下の詩は、3年生が、国語で詩の学習のまとめとして創作した作品です。
 教科書にある「わたしを束ねないで」という詩に表された「自分という存在とは何か」という思いを自分に置き換え、15年間の自分を振り返って表現した詩です。
 まもなく卒業する3年生の、自分を見つめる確かな目と、その瑞々しい感性に感動を覚えました。

 以下、いくつかの生徒作品を紹介します。

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 テニス人生

私はボール
大きなラケットにふりまわされるように
まわりにふりまわされていた
本格的にはじめたばかりの中一

私はコート
試合の進行を支えているように
下から支えていた
まだまだ未熟な中二

私はラケット
ボールを操れるように
自分を自分で操れるようになった
集大成の中三

私は選手
勝っても負けても何かを得る
たくさん経験し
大きく成長する
私のこれからの人生

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太陽

僕はなりたい
あの水のように
優しく 静かに
けれど決して止まることなく
絶え間なく流れ続ける
あの水のように

僕はなりたい
あの大きな木の根のように
葉や枝、実をつけたりする
あの大きな大きな木を
支え続ける
あの根のように

僕はなりたい
あの空のように
果てしなく広く
自由に表現を変え
感情を伝えられる
あの空のように

僕はなりたい
あの太陽のように
いつまでも どこまでも
力強く あたたかく
あなたを照らし続ける
太陽のように

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あの頃の気持ち

ふと耳になつかしい音が聞こえた
ミーンミーン セミの声
カサカサカサ ダンゴムシの音
ああ とてもなつかしい
まだ私が保育園に通っていた頃を思い出す
あの頃は好奇心のままに動き
たくさんの生き物に出会った

ふと手になつかしい感触がよみがえる
友達にさそわれ久々に作った泥だんご
ああ とてもなつかしい
あの頃は自分が汚れるのなんか気にせず
好きなことを好きなようにやった

ふと気づくともう高校生になる
たくさんの人に出会い たくさんのことを学んだ
でも忘れない あの頃感じた自由な気持ち
そして前へと進んでいく
一歩ずつ 一歩ずつ

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