表彰伝達に引き続き 校長先生から常磐木学園高等学校サッカー部監督の阿部先生についてのお話がありました。「300の当たり前を積み重ねると日本一や特別になれる。」ということから 今一度 自分たちの生活を見つめ直していきたいです。週番の井上先生からはサッカーの大久保選手についてのお話がありました。大久保選手のように日々の努力の積み重ねを大切にしていきたいものです。
(5月12日 校長講話)
今日は、サッカーの話をします。皆さんは「なでしこジャパン」を知っていますね。その「なでしこジャパン」に、最もたくさんの選手を送り出している高校が、宮城県にある常盤木高校です。
この高校は、高校女子サッカーで最多となる、8回の日本一に輝いています。その常盤木高校で19年間監督をしているのが 阿部由晴 監督です。阿部監督が大切にしていることの1つに、「ハインリッヒの逆法則」というのがあります。
もともと「ハインリッヒの法則」というのは、1つの重大な事故の前には、29のヒヤッとするような軽い事故がある。そして、その前には300もの小さなミスがある、という法則です。
阿部監督はこれを逆に考えて、もし、日本一になるという大きな目標を達成するためには、29の小さな目標を達成すればいい。29の目標を達成するには、300の小さなことを積み重ねればいいと考えました。野球のイチロー選手だって、高校時代、毎日寝る前に10分間素振りをしていた。小さなことだけど、これを手抜きをせず365日やっているのがイチローのすごさだ。これと同じ様に300の当たり前のことを確実に積み上げていけば大きな目標が達成できると考えて、そのことを選手に話しました。
すると選手たちは、挨拶をするとか、食事の時にいただきますを言うとか、喧嘩をしないとか、嘘をつかないなど、普段の生活で小さなことを毎日積み重ねていきました。そうすることで心がそろって、少しずつサッカーが強くなっていったそうです。
300の当たり前のことを積み重ねると日本一になれる。
当たり前を重ねると特別になるんですね。
皆さんはどんな当たり前を重ねますか?