学校日記

4/23 全国学力・学習状況調査の調査問題に思う

公開日
2014/04/23
更新日
2014/04/23

校長室

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 4月22日に実施された全国学力・学習状況調査の問題を解いてみました。
 この調査は、文部科学省が「身につけるべき力を具体的に示すメッセージとなるもの」としているだけに重要です。
 特に注目すべきはB問題(主として活用に関する問題)です。従来の問題とは違って、単に1つの正答を求めるのではない記述式の問題が多く見られます。

 例えば国語Bでは、次のような傾向の問題がよく見られます。
○ 例示文を活用して表現する…手本となる文章の表現の良さを読み取り、それを活かして類似した課題について表現(作文)する。
○ 非連続型テキスト…書籍の情報とインターネットの情報の双方から、総合的に読み取り、判断する。
○ 批評…書かれたテキストの適否を理由をつけて評価する。

 数学Bでは、次のような傾向の問題が見られます。
○ 求答の仕方を説明する…正解を求めるのではなく、求め方を言葉で説明する。求答に必要な数字などが与えられていないため、正解を求めることに慣れている生徒は何を書いていいのか戸惑ってしまうことがあります。
○ 示された考え方を活用して解く…途中まで示された手本となる考え方を活用して類似題を解く。やり方を理解して、その先を類推する力が必要となります。
 
 このように、情報を解釈する思考力のみならず、その根拠を説明する表現力が大切にされています。
 本校でもこのような力を身に付ける指導法を模索中です。

 全国学力・学習状況調査の問題は、文部科学書のホームページにも公開されています。

 http://www.nier.go.jp/14chousa/14chousa.htm

 これからの学力を考える上で重要なメッセージの1つです。