表彰伝達に引き続き 2学期の始業式を行いました。6名の転入生を迎え 全校生徒844名で岩倉中学校がスタートしました。2学期は体育大会 コスモス祭 合唱コンクールなどいろいろな行事があります。常に「ABCDの原則」を意識して充実した2学期にしましょう。
(2学期始業式 式辞)
2学期が始まりました。
部活動の大会やボランティア、職場体験や応援練習、広島・モンゴル派遣や高等学校の体験入学など、皆さんが夏休みを有意義に過ごして、こうして2学期の始業式を迎えることができることを大変うれしく思います。
夏休み中にPTAや地域の方々で行った「地区懇談会」では、岩中生が「ABCDの原則」を守ってよくあいさつをしてくれるので気持ちがいいというお褒めの言葉をいただきました。
2学期も「ABCDの原則」である「A:あたりまえのことを、B:ばかにしないで、C:ちゃんとやれる人こそ、D:できる人」を意識して、地域に誇れる岩中生であってほしいと思います。
さて、2学期を始めるにあたって『3人のレンガ積み職人』という昔話を紹介します。
時代は中世ヨーロッパ。世界中を回っている旅人が、ある町はずれを歩いていました。すると、1人の男が難しそうな顔をしてレンガを積んでいました。旅人は、その男のそばに立ち止まって尋ねました。「ここでいったい何をしているのですか?」すると、男は「毎日毎日、雨の日も強い風の日も、暑い日も寒い日も1日中レンガ積みをしているのさ。1日300個。まったくついてない。」旅人は、その男に「大変ですね」と慰めの言葉を残して、歩き続けました。
しばらく行くと、一生懸命レンガを積んでいる別の男に出会いました。しかし、その男は、先ほどの男ほどつらそうには見えません。そこで、また旅人は尋ねました。「ここでいったい何をしているのですか?」すると、男はこう答えました。「大きな壁を造っているんだよ。1日に300個積むんだ。これがオレの仕事さ。」旅人は「それは大変ですね」と、いたわりの言葉をかけました。すると「なんてことはない。この仕事でオレは家族を養ってるんだ。大変だなんて言ったらバチが当たるよ。」旅人は、その男に励ましの言葉を残して歩き続けました。
さらにもう少し歩くと、別の男が生き生きと楽しそうにレンガを積んでいました。旅人は尋ねました。「ここで、いったい何をしているのですか?」すると、男は目を輝かせて「オレたちは、1日に300個のレンガを積んで、歴史に残る偉大な大聖堂を造っているんだ。」旅人は「それは大変ですね」と言葉をかけました。すると男は、楽しそうに「とんでもない。ここで多くの人が祝福を受け、悲しみを払うんだ。素晴らしいことだろう!」旅人は、その男にお礼の言葉を残して、元気一杯に歩き始めました。
3人の男にとって「1日に300個のレンガを積むこと」は、共通した仕事です。しかし、一人目の男は、レンガ積みを「単なる仕事」と考え、そこには目的がありません。二人目の男は、「家族を養う」という目的を持って仕事をしています。だからこそ、そんなにつらくない。そして、三人目の男は「歴史の一部に自分が関わり、世の役に立つ」という夢をもって仕事をしています。だから、同じ「1日に300 個のレンガを積む仕事」も、生き生き楽しそうに頑張れる。夢や目的を持つことは本当に素晴らしいものです。
さて、本校のスローガン「コスモス、あいさつ、ボランティア」の「コスモス」は、一人一人が輝く自分になるために、夢や目的を持とうという意味です。
皆さんは、「勉強や、部活動、委員会や係活動など」に夢や目的が持てていますか? 夢や目的をもって、何事にもやりがいを感じることのできる2学期にしましょう。