全国学力・学習状況調査に思う
- 公開日
- 2013/04/29
- 更新日
- 2013/04/29
校長室
4月24日に実施された全国学力・学習状況調査の問題をもう一度見直してみました。
この調査は、文部科学省が「身につけるべき力を具体的に示すメッセージとなるもの」としているだけに重要です。
特に注目すべきはB問題(主として活用に関する問題)です。従来の問題とは違って、単に1つの正答を求めるのではない記述式の問題が多く見られます。
例えば国語Bでは、ある作家の小説を問題文とし、それを読んで感じたことや考えたことを、本文を引用しながら80〜100字で具体的に書きなさいという問題があります。当然生徒によって感じることは違いますが、ここでは、なぜそのように感じたのか、どこからそのように感じたのかなど根拠を明確に説明することが求められています。
また、数学Bでは、ある関数において一方の変数の変化に伴う他方の変化の規則性を見出すとともに、なぜそのような規則性になるか、式をもとに説明しなさいという問題があります。ここでもさまざまな説明の仕方が考えられますが、数学的な表現を使って簡潔にわかりやすく説明することが求められています。
このように、情報を解釈する思考力のみならず、その根拠を説明する表現力も大切にされています。
本校でもこのような力を身に付ける指導法を模索中です。
全国学力・学習状況調査の問題は、文部科学書のホームページにも公開されています。
http://www.nier.go.jp/13chousa/13chousa.htm
これからの学力を考える上で重要なメッセージの1つです。