修了証授与、校長式辞、校歌斉唱にて修了式を終えました。その後、生徒指導の柳原先生より次のような話がありました。
「やり残したり、後悔したりすることがあっていい。それが次のエネルギーになり、またがんばれる。たくさんのやり残しと後悔が人生を変える。自分の座右の銘は「あきたらやめる」まず始める。始めなきゃ、あきることもない。そして、やめたら、あきるぐらいやったのかと問う。あきるほど本気でやって、あきたら、スパッとやめる。そんな生き方がしたい」
1年間、学校にお寄せいただきました保護者の皆様のご協力に厚くお礼を申し上げます。ありがとうございました。
ただ今、それぞれの学年の代表の人に修了証を渡しました。この後、担任の先生から通知表と一緒になっている修了証を各自受け取ってください。この修了証は、1年間の学校生活における教育活動のすべてを修了したという証です。1年生は、心身ともに中学生らしくなり、後輩を受け入れる準備が整いました。2年生は、3年生を送り出し、学校の顔として、最上級生になる自覚がもてています。この1年、立派に成長してきました。修了証はただの1枚の紙かもしれませんが、ここに至るまでの努力は大きなものであったと思います。今、その1年間のゴールラインに辿り着きました。ゴールラインは、次のスタートラインでもあります。しかし、どんなスポーツや競技でも、ゴールを迎えた後、次のスタートラインに着くまでに、前の競技に対する反省をし、新たな目標を定め、さらなる練習に取り組んだり、調整をしたりします。それが、皆さんにとって、この春休みです。この1年をしっかり振り返り、どんな気持ちで、どんな目標をもって、新年度、新学年のスタートラインに立つのか。そのスタートラインに着くために何をどうすべきなのかが大切です。有意義な休みにし、4月4日始業式のスタートラインに立ってほしいと思います。
さて、昨日、平成のスーパースター、大ヒーロー、野球人であるイチロー選手が現役を引退しました。誰もがある人の人生に感銘を受け、その生き方から勇気をもらい、夢を追いかけることができるのです。イチロー選手はそんな多くの人に勇気を与えてきた人物です。昨日の試合後の東京ドームの観客、ファンの人たちの様子からもあらわれています。
会見の「子どもたちにメッセージを」という質問に対して、次のように応えられました。「自分が熱中できる、夢中になれるものを見つけられれば、それに向かってエネルギーを注げられるので、そういうものをはやく見つけてほしい。それが見つかれば、自分の前に立ちはだかる壁にも向かっていける。向かうことができると思う。見つけられないと壁が出てきてしまうと諦めてしまう。色々なことにトライして、自分に向くか向かないかではなく、好きなものを見つけてほしい」
皆さんには熱中できるものがありますか。そして、それを好きになっていますか。まだない人は、それを見つけることも来年度の目標の一つになるかもしれませんね。
以上で、式辞とします。
平成31年3月22日 校長 高御堂 勝久