3/3<校長室より>うれしい拍手
- 公開日
- 2018/03/03
- 更新日
- 2018/03/03
校長室
かつてこんなにうれしい拍手をもらったことがあっただろうか。
先日の「卒業生を送る会」で、PTAと教職員の合唱における私のソロに対して、3年生の生徒たちが送ってくれた拍手は、何よりも真心のこもった温かい拍手でした。
PTAコーラスの皆様のお勧めで思いがけなく歌うことになったソロ。高校からの合唱経験があるとはいえステージで独唱するのは大学生の時以来です。歌うからには祝福の気持ちを込めて精一杯歌いたい。体調やのどの調子を整え、あまり練習時間が取れない中イメージトレーニングを重ねて本番に臨みました。
自分の番が近づくにつれて次第に気持ちが高揚していきます。そして私のソロが始まった瞬間、降り注ぐ260人の視線に自分と卒業生だけしかいない空間にいるような独特な感覚に包まれました。まるでスローモーションを見ているかのようにゆっくりと感じられた時間。そして独唱後、ほんの少しの間を置いて自然に湧き起った拍手に、得も言われぬ幸福感を感じることができました。
これもひとえに、人の心を受け止める生徒たちの温かい心のおかげだと思っています。相手の立場に立って心を響かせ合える生徒たちに、そしてこのような機会を与えていただいたPTAコーラス「ハーモニーフレンズ」の皆様に心から感謝いたします。
その生徒たちが間もなく卒業をします。残りわずかな時間を大切にしたいと思います。そして、3月6日の卒業式には心を込めて送り出します。