今日から3学期が始まりました。
生徒たちは、さわやかなあいさつとともに元気に登校しました。
3学期は、3年生は卒業後の新しい環境に向けての、1・2年生は1つ上の学年へと進むための準備をする学期です。
次学年0学期という意識でがんばってほしいと思います。
(3学期始業式式辞)
2018年を迎えました。新しい年になると、気分も新しくなります。皆さんの中には、今年こそはと新たな目標を立てた人も多いのではないでしょうか。
さて、皆さんがこれから生きていく社会は、大きく変わろうとしています。自動運転や自動翻訳を利用したり、ロボットと会話をしたり、人工知能がいろいろな判断をしたりする時代が、すぐそこまで来ています。
また、それに伴って、私たちの仕事や暮らしも大きく変わっていきます。10年〜20年後には、人間が行う仕事の約半分を機械が行うようになるという予測もあります。したがって、これからの時代を生きる私たちは、これらの変化に対応して、人間がやるべきことは何か、どんな仕事に就くべきかなどを考えていかなくてはなりません。
大晦日の中日新聞に「名城大学にナノ材料の研究拠点を置く」という記事が出ていました。「ナノ材料」というのは、物質を、1ミリの百万分の一である、ナノメートルの単位で組み合わせてつくる素材のことです。これは、原子や分子と同じくらい小さな世界です。ナノサイズの材料が実用化されれば、例えば現在使っているコンピュータの部品が10分の1の大きさになって、コンピュータを今よりもずっと小型にすることができます。それに伴って必要な電力や発熱もずっと少なくすることができます。また、機械などを動かす時にどうしても発生してしまう摩擦力も、ナノサイズのボールを表面に敷き詰めることで、ほぼ0になるということが確かめられています。人の手のように精密に動くロボットを作るためには、こういった技術の開発が欠かせないそうです。
このように、ロボットや人工知能が主流になるこれからの時代においても、やはりそれを支える技術は、人間が開発しているのです。私たちは、どのような未来をつくっていくのか、どのように社会や人生をより良いものにしていくのかということを、社会の変化に合わせて自ら考えなければなりません。
中学生ともなれば、何かをする・しないは、常に自分の選択です。卒業後の進路も、自分で決めなくてはいけません。さまざまな勉強の中から、今の自分の現状を把握し、自分に適した道を探していくことが大切です。進路選択に限らず、人が生きていく上では、常にそういった選択が求められるのです。
さあ、新しい環境へ、新しい学年への準備を進める3学期となりました。これからをどう生きていくのか、あなたはどんな道を選択しますか?
「コスモス、あいさつ、ボランティア」。一人一人が輝く自分「コスモス」を目指して、それを目標に努力できる3学期にしましょう。