7/1 読書の窓 作家読み
- 公開日
- 2016/07/01
- 更新日
- 2016/07/01
図書館より
7月に入りましたので、夏休みに向けて本の紹介をしていきます。図書館便りにも図書委員のおすすめ本が掲載してありますので参考にしてください。
全国の書店員が投票し決定する「本屋大賞」という文学賞があり、今年度受賞作は「羊と鋼の森」(写真右)という作品でした。羊と鋼という言葉からは想像しづらいと思いますが、調律師という仕事を選んだ青年をめぐる物語です。[ピアノの木の匂い、羊毛フェルトでできたハンマー、と書くとイメージしやすいでしょうか]
主人公の高校時代の様子や登場する双子の女子中学生の姿に共感したり、胸のざわつきをおぼえずにはいられないと思います。
作家名をみてなるほど、と納得しました。本校でも合唱シーズンに入るとよく借りられる「よろこびの歌」(写真左)の作者、宮下奈都さんだったからです。宮下さんの作品登場人物は、うまくいかないことを不器用に、でもまっすぐ受け止めて前に進んでいく人が多く、読む人に力をくれます。
一つの作品をきっかけに同じ作者の違う作品を読み進める「作家読み」。意外な発見があるかもしれません。