3日間の休み明けでテストを控えた1週間のスタートです。今日は、朝から朝礼がありました。まずは、西尾張大会で優勝したソフトーボール部をはじめ、男女テニス部、柔道部、女子卓球部、サッカー部などの多くの部活動の表彰や赤い羽根協賛作品コンクールで入賞した生徒の表彰と100日間自転車無事故無違反ラリーの表彰伝達がありました。多くの表彰があり、輝いた岩中生を朝から見ることができました。また、テスト勉強中での3連休明けにも関わらず、堂々とした姿勢で朝礼にいる生徒たちに、今週もがんばろうとしている姿勢が見え、意気を感じました。
(11月23日 校長講話)
先日、ロシナンテスという名前のボランティア組織を立ち上げた、川原尚行さんというお医者さんの話を聞きました。
川原さんは、外務省にお勤めの頃、アフリカに行かれ、目の前で病気で死んでいく幼い子供たちを見て、何とか救いたいと思い、外務省を辞めて、スーダンに診療所を作った人です。
スーダンは内戦もあってとても貧しい国ですが、スーダンの人たちは、飢餓があっても、病気があっても、普段は底抜けに明るいそうです。川原さんは、そこでみんなと生活をすることで、いろいろなことを学んだそうです。
川原さんの言葉で、一番心に残っているのは、スーダンには「何もないけど、何かある」という言葉です。スーダンでは水道がないので遠いところまで水を汲みにいきます。家がないので、みんなで力を合わせて作ります。学校ではノートがないので地面に字を書いて勉強します。
スーダンに比べれば日本には何でもあります。何でもあるから、無いものがあると不平不満を持ちます。スーダンには何もない。何もないから何かあったらちょっとしたことでもありがたいと感じます。何もないから生きるために協力をします。何もないから助け合います。
何でもある日本で見えにくくなっているものは、小さなことへの感謝、家族や仲間との絆、地域のつながり、そして自然との調和などではないでしょうか。
先日のコスモス祭では、生徒会執行部の人が、「認め合いのできる学校づくり」というスローガンを発表してくれました。
一つ一つのことに感謝をする、自分のできることを精一杯やる、周囲のことを理解する、人とのつながりを大切にするなど、一人一人が「認め合いのできる学校づくり」を意識して、ますます笑顔いっぱいの学校にしましょう。