校長先生の「日の出は一番遅かった頃より10分早くなり、日の入りは一番早かった頃より40分遅くなりました。どうして同じように変化しないのかという疑問」についての問いかけがありました。発明・発見はこのような疑問が解決したときに生まれるものです。誰かわかる人いませんか。
(2月2日校長講話)
今日は、校長先生自身のことをお話しします。校長先生は子供の頃、夜道を歩くたびに、月を眺めながら「なぜお月様は自分についてくるのだろう?」と思っていました。みなさんの中にも同じような疑問をもったことがある人はいるのではないでしょうか? 幼い頃の校長先生は、「月がついてくるのは、きっと自分のことが好きだからかな」と思っていました。
大きくなるにつれて、このことはいつしか忘れていましたが、この疑問を再び思い出したのは中学生の頃でした。ある日、電車に乗って、窓から何気なく景色を眺めていると、近くにある電柱は瞬く間に目の前を通り過ぎるのに、遠くの森はゆっくりとしか動きません。もっと遠くの山はさらにゆっくりとしか動きません。これを見て「月が動かないのはよほど遠くにあるからだろう」と疑問が解けたような気がしました。
かの有名な物理学者、ガリレオ・ガリレイが「遠方は動かない」という論究をしていることを知ったのは大人になってからのことでした。ガリレオのような偉大な科学者の発見も、誰もが子どもの頃に抱くような素朴な疑問と結びついていることを考えると、子供の頃の知的好奇心をそのままもち続けることはとても大切なことだと思いませんか?
さて、校長先生には、この頃疑問に思っていてなかなか解けないことがあります。それは、日の出と日の入りの時刻です。
この頃日の入りが遅くなってきましたよね。最終下校時刻も、一番早かった4時半から、4時45分、そしてまもなく5時15分と、どんどん日の入りが遅くなってきていきます。
一番昼の時間が短いのはいつですか? 12月22日の冬至ですよね。ところが、一番日の出が遅いのは、冬至の日ではなくて、1月10日頃の7時1分です。逆に一番日の入りが早いのは、冬至の日ではなくて、12月10日頃の4時40分です。
日の出が一番遅い日と、日の入りが一番早い日がずれているのも疑問ですが、もっと疑問なのは、その変化の仕方です。
今日の日の出は6時51分ですから、一番遅い頃に比べて10分しか早くなっていません。しかし、今日の日の入りは5時21分ですから、一番早い頃に比べて41分も遅くなっています。なぜでしょうね。
なぜ、日の出は10分しか早くなっていないのに、日の入りは41分も遅くなっているのでしょう。
誰かわかりますか? わかる人いたら教えてください。