表彰伝達に引き続き朝礼が行われました。校長先生からはテニスの錦織圭選手の活躍の理由についてのお話がありました。その後 生徒会から「そろえるキャンペーン」についてのまとめ・図書委員会からは本の返却について・生活委員会より週訓についての話がありました。最後に週番の先生より「宇宙兄弟」というマンガを通して成長するためには困難なことに立ち向かうことが大切だという話がありました。
体育大会が5日後に迫りました。
今年のスローガンは、「足が震えるほどハード、燃え尽きるほどヒート、心に刻むぜ、岩中ビート」です。皆さんの練習を見ていると、特に応援では、すでに今からビートに乗ってヒートアップしています。当日はハードな真剣勝負が見られることを期待しています。
ところで、ハードな勝負と言えば、先週テニスの錦織圭選手が、全米オープンで、準優勝をするという日本人初の快挙がありました。長年、体格で劣る日本人選手がテニスで上位を占めることは難しいと言われてきただけに、まさに快挙です。
錦織選手の快進撃の陰には、昨年末から錦織選手のコーチを努めているマイケル・チャン選手の存在があると言われています。
チャン選手は、中国系のアメリカ人で、錦織選手同様、小柄ですが、素早い動きと、カバーの広さで、四大大会で一度優勝を果たすとともに、長い間世界ランキングの上位に位置していました。
チャン選手が錦織選手に教えたことは、大きく2つだそうです。1つは、記録をとって作戦を立てること、もう1つは、基礎的な練習を繰り返すことです。
チャン選手は、現役時代に、すべての試合の記録をとっていました。相手選手の特徴や、なぜ負けたのか、なぜ勝ったのか。負けた相手には次にどんな作戦で臨むのかを記録しました。
作戦が決まったら、それを実行するための基本的なプレーを何度も繰り返しました。そして、実践で役立つようになるまで、修正を加えたそうです。
錦織選手を小学生の時に指導していた松岡修造さんによると、錦織選手はどちらかというと天才肌で、地味な練習を嫌う傾向があったそうです。
しかし、チャン氏に指導を受けた時は、朝9時から夜7時ごろまでに及ぶ基本的な練習で、細かいところを何度も何度も修正されたそうです。
それが身を結んで今回の結果につながったのかもしれませんね。
基本的な練習を繰り返す中で、工夫したり修正したりする。校長先生が始業式のときに話した、パティシエの杉野さんの話とどこか似ていると思いませんか。
「当たり前を繰り返す中で工夫を重ねること」。目立つところや楽しいところだけでは、スポーツも勉強も伸びは期待できません。単調であるけれども、当たり前を繰り返してこそ、その中から工夫が生まれて、進歩するのだと思います。
皆さんも当たり前を繰り返す中で工夫を重ねて自分を成長させましょう。