新しく赴任された先生方を迎えて 新年度がスタートしました。校長先生の式辞の中で「コスモス・あいさつ・ボランティア」「ABCDの原則]「できた人」「常が大事」ということを常に意識してワンランク上を目指していこうというお話がありました。
(始業式式辞)
いよいよ今日から、平成26年度が始まりました。このあと、新しい1年生を迎えて、気分も新たに新学期をスタートします。2年生285名、3年生288名の皆さん、進級おめでとうございます。上級生となった皆さんは、新入生を上手にリードしてください。
さて、本校には、「コスモス・あいさつ・ボランティア」というスローガンがあります。
新年度にあたって、もう一度このスローガンの意味を確かめておきましょう。
「コスモス」は岩倉中学校のシンボルフラワーです。自然界にあるさまざまな種類の花の代表として「オンリーワンの存在」を象徴しています。また、コスモスはギリシア語で「宇宙」です。岩中生一人一人がオンリーワンの輝く存在であろうという意味が込められています。
「あいさつ」は、規範意識の象徴です。規律を守って自立した社会人になろうという意味です。
「ボランティア」は、思いやりの象徴です。周囲に貢献しようとすることで、豊かな社会性を身につけようという意味です。
したがって、「コスモス・あいさつ・ボランティア」とは、「規律と思いやりの中で自己を輝かせよう」という意味です。
そして、キーワードとして、皆さんは「ABCDの原則」ということばも、心にとめていますね。
「ABCDの原則」とは、
A…あたりまえのことを
B…ばかにしないで
C…ちゃんとやれる人こそ
D…できる人
です。
さて、「できる人」とよく似た言葉に「できた人」という言葉があります。
「できる人」とは、何らかの能力に優れ、勉強や仕事で業績を上げている人のことです。
それに対して、「できた人」とは、正義や勇気、思いやりなどに優れた、人物のできた人を指します。
多くの人が「できる人」にあこがれますが、世の中で求められるのは、「できた人」です。つまり、「できた人」こそが、人から信頼され尊敬されるのです。
では、どのような人が「できた人」になれるのでしょうか。
「できた人」になるために、今年は、「常が大事」という言葉も意識してほしいと思います。
「常が大事」とは、例えばテストの前になってあわてて頑張るのではなく、常日頃から勉強を積み重ねるということです。試合の時だけ真剣になるのではなくて、常日頃から全力で練習するということです。常に周囲のことを考えるということです。
つまり、「できた人」は、当たり前のことを地道にやり続けている人です。そして、そのことを決して自慢しません。そうすることによって、日頃から自らの心を磨くことができるのです。最初からできる人より、努力した結果できた人が凄いというわけです。
これを「ABCDの原則」に当てはめると、
A…あたりまえのことを
B…ばかにしないで
C …ちゃんと、やり続ける人こそ
D…できた人
です。
今年は、「常が大事」という言葉を意識して、ワンランク上の「ABCDの原則」である、「できた人」を目指しましょう。
以上で、式辞といたします。
平成26年4月6日
校長 野木森 広