表彰伝達に引き続き 校長先生から3年前の「東日本大震災」についてのお話がありました。その中で詩人 谷川俊太郎さんの「そのあと」という詩の紹介があり 3年生卒業後の岩中の「そのあと」についてのお話がありました。
(3月10日校長講和)
明日は3月11日です。東日本大震災から丸3年がたちました。およそ2万人の死者を出した東日本大震災。明日は日本の各地で、亡くなった方のご冥福を祈るため、半旗と言って国旗を半分まで上げたり、黙とうをしたりすることが計画されています。
命の大切さや、絆の大切さ、電気や水道が使えることが決して当り前ではないことなど、さまざまなことを教えられました。
震災の2年後に、詩人の 谷川俊太郎さんが作った「そのあと」という詩を紹介します。
「そのあと」谷川俊太郎
そのあとがある
大切な人を失ったあと
もうあとはないと思ったあと
すべて終わったと知ったあとにも
終わらない そのあとがある
そのあとは一筋に
霧の中へ消えている
そのあとは限りなく
青く広がっている
そのあとがある
世界に そして
ひとりひとりの心に
「そのあとがある」という言葉が、強く印象に残ります。被災地の「そのあと」が少しでも早く復興することを願いたいと思います。
さて、3年生が卒業したあとの岩倉中学校にも「そのあと」があります。みなさんは「そのあと」をどう引き継げばよいでしょうか。
まずは、日常の生活を、当たり前に行うこと。震災で「当たり前の生活」がいかに大切かを知ることができました。
「当たり前のことをバカにしないでちゃんとできる」という伝統を、みなさんは、この2週間で確認していきましょう。そして、4月からの新しい学期に胸を張って臨めるようにしましょう。