本日6時限に地震発生を想定した避難訓練を行いました。全校生徒が指示に従い、静かに速やかに避難することができました。
地震などの災害はいつ発生するかわかりません。日頃から災害発生時に備えて準備をしていきましょう。
皆さんは「釜石の奇跡」という言葉を知っていますか。
2年前の東日本大震災では、多くの人が津波の犠牲になりました。
しかし、釜石市の小中学生、約3000人は、ほとんど助かりました。
なぜ助かったのでしょうか、それは「自分の命を自分で守る」ために、次の3つのことを教えられていたからです。
1つ目は、「想定にとらわれるな」。東日本大震災の津波は、想定を超えるものでした。津波のための避難場所でさえ、津波に飲み込まれたのです。
2つめは、「最善をつくせ」。避難場所でもあぶないと感じると、すぐにもっと高いところを見つけて逃げなければなりませんでした。
3つめは「率先避難者たれ」。つまり、自分が一番先に逃げろと言うことです。
これをもっとも実行できたのは、釜石中学校サッカー部の生徒たちでした。「大きな地震の後は津波がくる」と教えられていた生徒たちは、地震の後、津波警報が出る前から「津波がくるぞ、逃げろ」と大声で叫びながら逃げました。それを見て、町のみんなが避難をして助かったのです。
「避難場所も危ない」からもっと高いところへ逃げなきゃダメだと判断したのも中学生でした。ある生徒は小学生の手を引き、ある生徒は幼稚園児おぶり、ある生徒はお年寄りの車いすを引いて逃げました。みんなが避難したわずか30秒後に避難場所は津波に飲み込まれたのです。
みなさんはこのような中学生の姿をどう思いますか。その後の避難生活でも中学生はボランティアをしました。みんなに毛布を配ったり、ご飯を作ったりしたのです。
機敏に判断できて行動できる中学生は地域の宝なのです。
コスモス・あいさつ・ボランティア
避難訓練という当たり前のことをバカにしないでちゃんとできた皆さんなら、きっと想定外のことが起こっても正しい判断ができると思います。