新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。
校長先生のお話を聞くまなざしは真剣そのもので、これから始まる中学校生活への夢と希望、意気込みが伝わってきました。また、その一方、不安や心配も大きかったと思います。しかし、先輩の温かいまなざし、優しい歌声から、幾分和らいだように感じました。
三年間の中学校生活は長いようでとても短いものです。先輩の背中を見て、がんばっていきましょう。新入生の輝く姿を岩倉中学校職員全員楽しみにしています。
2年生、3年生の皆さん、進級おめでとうございます。先輩としての姿は立派でした。これからも先輩として後輩を導いていって下さい。
今年の桜は例年になく早咲きでした。まるで、入学を待ちきれない上級生や私たち職員の気持ちを表しているかのようです。253名の新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。心から皆さんを歓迎いたします。
ご臨席を賜りました保護者の皆様、お子様のご入学おめでとうございます。今朝、真新しい制服に身を包み、家を出て行く我が子の成長した姿を目にされたとき、感慨もひとしおではなかったでしょうか。本日から大切なお子様を本校でお預かりします。職員一同、教育活動に邁進してまいります。ご家庭でのご理解、ご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。
さて、新入生の皆さん、義務教育9年間のラスト中学校3年間が始まります。この3年間は、本当に短く、あっという間に過ぎてしまいます。しかし、この3年間での皆さんの成長は体も心も大きなものです。その成長を立派なものにするために、岩倉中学校では、日々大切にしているものがあります。それは、あたりまえのことをばかにしないで、ちゃんとやることです。このことを「ABCDの原則」といっています。Aあたりまえのことを Bばかにしないで Cちゃんとやれる人こそ Dできる人 です。2年生、3年生はこのあたりまえのことができる上級生ばかりです。皆さんの手本になってくれます。
あたりまえのことは誰もができることです。しかし、そのことを毎日続けていくことは簡単なことではありません。ですから、あたりまえのことを続け、積み上げていくことが大きな大きな成長につながっていくのです。皆さんもあたりまえのことが自然にできる岩中生になってほしいと願います。
最後になりますが、これからの岩中での生活において、希望や夢よりも不安の方が大きい人、友達ができるか心配を抱いている人に、私が教師になったばかりの若い頃、幼い頃の自分を思い出し、作った詩を紹介します。
友達がいなくて ふと声をかけてみた はずかしかった 勇気がいった
二、三日たって その子が声をかけてくれた うれしかった
友達ができた と思った
わかり合えたくて 無我夢中に話をした 楽しかった
手をあげて 「や・・」というのが 二人のあいさつ となった
今は 二人の会話の中に 時に沈黙がある
それは 言葉を忘れたのではない 信頼を感じるとき
以上で式辞といたします。
平成30年4月5日
岩倉市立岩倉中学校長 高 御 堂 勝 久