表彰伝達に引き続き、生徒会長から体育大会に向けて・生活委員長から週訓についての話がありました。校長先生からは睡眠についての最近の研究のお話がありました。
(9月14日 校長講話)
先週、生活リズムチェックが行なわれました。皆さんは規則正しい生活ができているでしょうか。そこで今日は、睡眠の話をします。
最近の研究で、睡眠には、体と心の疲れを取るだけでなく、記憶を定着させる働きがあることが分かってきました。つまり、記憶力を高める働きがあるのです。
ある実験で、複雑な画像を見分ける訓練を行ってもらい、脳の様子を調べました。すると、視覚情報を処理する部分が活発に動いていました。その後、そのまま眠ってもらい、脳の活動を調べると、なんと、寝ている間にも同じ場所が活発に活動していることがわかりました。そして、起きた後に同じテストをすると、寝なかった人より正答率が高かったのです。
つまり、睡眠によって疲れが取れたから正答率が上がったのではなく、実際に睡眠前に活動していた脳の場所が、睡眠中にも活発に活動し、学習した内容を定着していたことがわかったのです。
人の脳は睡眠中に、その日に起こったでき事や、学習したことを整理し、記憶として留めておく必要がある情報を定着させていると考えられています。そして、最近の脳科学の研究で、睡眠時間は7時間前後がベストであることが分かってきています。
皆さんは、毎日、いろいろな教科の勉強をします。そして、部活動などで運動の技能も高めています。そして、それらの勉強や運動の技能をきちんと定着させるためには充分な睡眠が必要なのです。
学校の宿題などの勉強や部活などの運動に加え、塾や習い事などたくさんやらなくてはいけないことがあるでしょう。さらには、テレビやメールの交換など、やりたいこともたくさんあるかもしれません。
記憶力の向上や健康のためには、睡眠時間を削ってはいけないのですね。やるべきこととやりたいことを区別し、7時間程度は睡眠がとれるような生活習慣を身に付けましょう。